リニューアルオープンした国立西洋美術館で開催中です。
今日は美術展のご紹介です。
美術展「憧憬の地 ブルターニュ〜モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷〜」
普段、美術展へ行く時は明るい時間帯が多いのですが、今回は夕方から夜にかけて行ってみました。
いつもと違う時間帯に訪れると、周りのお客様の世代や雰囲気が変わるので、ちょっとワクワクします。
今回は、私が見どころと思ったポイントを3つご紹介します。
【見どころポイントその1】ブルターニュの風土や文化がわかる
ブルターニュとは、フランスの北西部の地方です。
フランスの中にありながら、半島のような風土もあいまって、独自の文化を築いていました。
その美しい景色や、都市部では見られない独特の文化に惹かれ、19世紀の末ころから多くの画家が移住するようになりました。
彼らの作品からは、ブルターニュの景色や人々の装いなどをうかがうことができます。
【見どころポイントその2】画家の個性を比べながら見ることができる
今回は「ブルターニュ」という地域限定のテーマなので、おのずと似たような風景や人々の絵画が集まることになります。
しかし、そう見えないのが、画家の個性の豊かさ。
画家の感受性や観察している視線の違いをはっきりと感じることができます。
他にも、点描画で有名なポール・シニャックの作品もありました。
点描ではなくクレヨン画の作品もあり、彼の色への関心を見ることができました。
多くの作品を見ていて、なんとなく思ったのが、現代のインスタ文化とあまり変わらないのでは?ということ。
風光明媚な場所へ行って、自分だけの視点を見つけて、描く。
インスタは最後の「描く」が現代では「撮る」になっているだけで、根本は同じと言えるのではないでしょうか。
昔も今も、人は美しい風景を見ると何か形に残したいと思うんだなと、作品たちを見ていて思いました。
【見どころポイントその3】ブルターニュに魅せられた日本人画家を知ることができる
フランス好きな日本人画家というと、藤田嗣治くらいしか知りませんでした。
今回、最後の展示が日本人画家で締めくくられていて、多くの作品を見ることができました。
多くの日本人画家がブルターニュを旅して、日本にはない風土、建築、植物、人々や動物(特に牛)を愛していたことがよくわかります。
また絵葉書やトランクそのものの展示もあり、彼らの旅がリアルに感じられました。
今日の引用ひとこと
「画家たちは フランスの最果てを目指した」
フランスにゆかりの深い「松方コレクション」を所蔵している国立西洋美術館ならではの美術展、と言えると思います。
おまけその1:外の「地獄の門」がかっこ良すぎる
おまけその2:グッズがかわいい
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