「フォントを楽しく知りたい」そう思ったときにオススメの1冊
フォントってたくさんあって使いこなすの大変ですよね…
webデザインを始めた頃、文字デザインであるフォントをどう使ったらいいのか、とても迷いました。
でもフォントひとつでデザインのイメージががらっと変わってしまうので、フォントと仲良くなることは、デザイナーにとってとても大切。
今回はフォントの基本を楽しみながら知りたいという方に、おすすめの1冊をご紹介します。
「となりのヘルベチカ まんがでわかる欧文フォントの世界」芦谷 國一著
私のおすすめポイントは次の3つです!
【おすすめポイント1】漫画なのでイメージしやすい
主人公は急にデザインを作ることになってしまったOLさん。
フォントを調べているうちに、フォントの世界に入り込んでしまったという設定です。
そこで出会うのが、フォントの世界に住むフォントたち。
この本では1つのフォントがそれぞれ1人の人間として描かれています。
たとえばタイトルにもなっているヘルベチカは正統派の優等生。
他にもさまざまなフォントが登場します。
私の大好きなフーツラは、幾何学的なかっちりした部分とちょっと不思議な部分が同居している女の子として描かれていました。
他のフォントもそれぞれ特徴が的確にキャラクター化されています。
フォント自身が自分の特徴を説明してくれるので、読んでいるだけでフォントの知識が簡単に頭に入ってきます。
【おすすめポイント2】代表的な欧文フォントが網羅されている
このマンガで紹介されているフォントの数は25種類。
「セリフ体」「サンセリフ体」など、フォントの基本的な分類に従ってストーリーが展開されていくので、代表的なフォントとその分類の特徴を知ることができます。
1つのフォントを丁寧に紹介しているので、他のフォントの本よりは扱っているフォントの数は少なめ。
少なめでも基本的なフォントの考え方はしっかりわかるので、フォントの使い方に迷った時に見直したい1冊です。
【おすすめポイント3】フォント同士の関係性やちょっとした違いもわかる
たとえばセントールとジェンソンというフォント。
どちらも復刻されたフォントで、元になっている書体は同じです。
マンガでは双子として描かれ、ブックデザイナーによって復刻されたセントールは美術好きな女の子、もう1人のジェンソンはしっかり者として描かれています。
文章で読むとイメージがつきにくいことも、マンガで描かれるととてもわかりやすいので、フォントに興味がある方はぜひ実際に読んでみてください。
日本語フォントもこういう本あったら楽しいだろうなぁと思いました。
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