「感性って何だろう?」と思ったときにおすすめの1冊
感性って結局センスなのかな…
ホームページデザインの仕事をしていると、ときどき「感性って何なんだろう?」と思うことがあります。
他のひとはどのように「感性」をとらえているのか知りたくて、この本を読んでみました。
「感性のある人が習慣にしていること」 SHOWKO 著
著者はご実家が京都で330年の歴史を持つ窯元で、ご自身としても陶芸家やアーティストとして活躍されています。
アートワークや器を通して、日本文化を世界に発信されている方です。
今回、なるほどと思ったポイントを3つご紹介します。
【なるほどポイントその1】5つの習慣が感性を養う
この本では、はじめに、感性のある人とは「答えを出せる人」と設定されています。
そして、感性を高めるために必要なものとして挙げられているのが、5つの習慣。
その5つの習慣とは、
・観察する習慣
・整える習慣
・視点を変える習慣
・好奇心を持つ習慣
・決める習慣
著者は、そもそも感性とは、感じ、吸収し、蓄積するもの、と定義しており、これらの習慣はそれを実践するために必要なツールと言えます。
【なるほどポイントその2】日本文化の奥深さ
この本のほとんどは5つの習慣の実践方法の解説です。
その中で、いくつか日本文化に関わる内容が取り上げられています。
日本茶、金継ぎ、茶道、書…
それぞれの文化を通して、感性を高める方法が説明されています。
私が一番面白かったのは、金継ぎに関する考え方でした。
金継ぎとは、壊れた器を漆や金粉などを使って修復し装飾する技術です。
その技術に対して、「ものが壊れることへの負のイメージを払拭し、新たな視点を授けてくれます」(本文より引用)と解説がされていました。
それまでの私の金継ぎのイメージが、「欠けた器をリメイクする」くらいの感覚だったので、認識の浅さが恥ずかしくなったほどです。
【なるほどポイントその3】実践することの大切さ
この本の中には、日本文化に限らず、さまざまなジャンルを通して身につける習慣があげられています。
また、「肌で気温を感じてみる」など、自分の身体を使うことも多くあります。
そしてよく読んでみると、ほとんどの内容に著者自身の体験談がちりばめられていることに気付きました。
この本の文章に説得力があるのは、著者自身が体験や経験をして得たことをしっかりベースとしているから。
改めて実践することの大切さを感じることができました。
今日の引用ひとこと
「人生は、「感性」を養うための旅」
不安なことも多い世の中ですが、だからこそ、より良い判断ができるように感性を養っていきたいと思います。
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