「いつもの思考パターンを変えたい」そう思ったときにオススメしたい1冊
もしかしたら「哲学」が解決してくれるかも
私は現在フリーのwebデザイナーとして、プライベートでは4人の子どもの母親として毎日を過ごしています。
仕事でも、育児でも色々とトラブルはつきもの。
自分ひとりの力では解決できなさそうな時もあります。
トラブル続きで疲れていたとき、ふと哲学を知りたいと思いました。
何となく、昔の人はどのように悩みを解決していたのかがわかるのではないかと思ったのです。
でもいきなりプラトンとかカントとか、原書はハードルが高いなぁ…
初心者向けなもの、ないかなぁ…
そんな感じで探していて見つけたのが、今回ご紹介する1冊です。
「武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50
」山口 周 著
ビジネスマン向けの本となっていますが、ビジネスマンでなくても全く違和感なく読むことができます。
哲学のエッセンスを知りたいという方には、ぴったりの1冊ではないでしょうか。
私のおすすめポイントは次の3つです!
【おすすめポイント1】哲学を学ぶ意味に納得
「はじめに」の部分で、哲学を学ぶ意味が4つ紹介されています。
・状況を正確に洞察する
・批判的思考のツボを学ぶ
・アジェンダを定める
・二度と悲劇を起こさないために
最初に学ぶ意味がはっきりと示されていることで、読むほうも「自分はどの課題を解決したくて読んでいるのか」という気持ちで読んでいくことができます。
私はこの部分を読んで、「私は状況を正確に洞察するヒントがほしくて、哲学に興味を持ったのかな」と思いました。
【おすすめポイント2】哲学に挫折する理由が書かれている
哲学って何だか難解。
大学生だった私が思っていたことです。
大学では哲学の授業がありましたが、ヘーゲルで半年が終わるような先生だったので、哲学の全容は全くわからないままに終わってしまいました。
今思えば、それだけその先生にとってヘーゲルは特別な存在だったということですが、その時は「哲学ってよくわからない」という印象しかありませんでした。
そんな私のような人に向けて、この本では挫折する理由を解説しています。
一言でまとめるなら、哲学者が「何を見つけたか」ではなく「どのようにして見つけたか」を追体験することが哲学の醍醐味だと説明されています。
例えば数学のような学問でも、ただ答えを教わっても楽しくないですよね。
解き方を知って、自分で解けるようになるプロセスが楽しいのと一緒で、哲学もプロセスを知ることが大切ということです。
【おすすめポイント3】時代を超えて、哲学や思想も多く紹介されている
紹介されているのはアリストテレスなどの哲学者にとどまらず、フロム(精神分析)、ナッシュ(ゲーム理論)、ボーヴォワール(小説家)、ダマシオ(神経科学)などさまざま。
このようなタイプの本は時代区分で章立てされていることもありますが、この本は「人」「組織」「社会」「思考」のそれぞれのキーコンセプトに分類されています。
時代区分に分類していないという点は、他の類書と一線を引くポイントとして挙げられています。
時代に縛られることなく、哲学や思想を知ることができるので、初心者でも楽しめる1冊と言えるのではないでしょうか。
今日の引用ひとこと
「大切なのは、「プロセス」からの学び」
哲学は手っ取り早く答えを得るツールにはなりません。
でも、今も昔も、人は悩んでそれなりに解決してきたということを哲学は教えてくれます。
もし、何か問題解決のヒントがほしいというときには、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
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