「絵本を読むように色のことを学べる」1冊をご紹介します!
こんにちは。
今回、「配色」について素敵な本が出版されたので、ご紹介したく記事を書きました。
私のように「色」が好きな方や配色のことを学びたい方はもちろん、「なんか見ているだけでほっこりするような本ないかな〜」と思っている方にもおすすめの1冊です。
絵本やイラスト集を見るのが好きな方にもおすすめです。
「配色アイデア手帖 色とイラスト かわいい世界観を作るヒントが詰まった本」サタケシュンスケ・桜井輝子 著
こちらは、桜井輝子さんの「配色アイデア手帖」の4作目です。
今回は、桜井さんの解説に加えて、イラストレーターのサタケシュンスケさんによるイラストが100点以上掲載されており、とても豪華な1冊となっています。
それでは早速、こちらの本のおすすめポイントをご紹介。
【おすすめポイントその1】キーワードから簡単に配色が選べる
この本は、キーワードから配色を選ぶことができます。
キーワードは大きく、次の5つに分類されています。
・物語
・感情
・時間
・季節
それだけならば、他の配色に関する本とあまり変わりがないのですが、「配色アイデア手帖」は他の本とはちょっと違うなと思うことがひとつあります。
それは、「キーワードを見ているだけでワクワクしてくる」ということ。
この本に収録されているキーワードをいくつか挙げてみると、
・日曜日のゆったり朝ごはん
・風を切ってドライブ
・家々のあかり
などなど。
配色例を見る前から、キーワードの持つ景色や雰囲気にワクワクした気持ちになりませんか?
明るい感情だけではなく、
・恋の終わりと始まり
・悲しみを、心にそっとしまって
など、悲しみや寂しさなどの感情のキーワードも。
「喜び」「悲しみ」などといったキーワードよりも、この本で使われているような具体的なキーワードのほうが、雰囲気がイメージしやすく、また配色のイメージも理解しやすいと思います。
また、自分のこれまでの体験や思い出などとも結びつけて、配色のイメージを楽しむことができるのではないでしょうか。
【おすすめポイントその2】サタケさんのイラスト集としても楽しめる
おすすめポイントの2つ目は、「サタケシュンスケのイラスト集として楽しめる」ということです。
ただパラパラとめくってサタケさんの可愛らしいイラストを見ているだけでも、とても和やかな気持ちになります。
私はイラストを描かないのですが、もしイラストを描かれている方は、それぞれの配色ページにある「画風」の例も参考になるかもしれません。
それぞれ、
・かすれ
・水彩風
・油彩風
のパターンがあり、同じ配色でも画風によって雰囲気が変わることが表現されています。
サタケさんのイラストだけではなく、コラムも掲載されていて、サタケさんのイラストや絵に対する姿勢やツールの使い方なども知ることができます。
ツールなどのテクニックも大変参考になりましたが、私はサタケさんの「動物を描く理由」がとても印象的でした。
気になった方はぜひ、実際の本を読んでみてください。
【おすすめポイントその3】本格的に配色を知りたい人でも満足できる
ここまで、この本で楽しめるポイントをご紹介してきましたが、配色の「知識」を学びたい人にも満足できる1冊となっています。
おすすめの内容としては、
・1つの配色ごとに、2色展開や3色展開、カラーバランスやイラスト例など、さまざまな例があるので配色のバリエーションがわかる
・配色で使われている色の選び方に関しての解説文があるので、色を選ぶポイントがわかる
・コラムで色の基礎知識など配色以外のことも学べる
などがあげられます。
特にコラムで取り上げられている「線と色の見え方」は、配色を考える上でとても大切なポイントなので、ぜひ見ていただきたい部分です。
また、この本で収録されている配色のスウォッチとカラーセットはダウンロードOK。
実践でも「この配色使いたい」と思ったら、すぐ使うことができます。
【まとめ】色は楽しみながら学ぶのが一番!
ここまで、「配色アイデア手帖 色とイラスト」をご紹介してきました。
興味を感じていただけるところがあったら嬉しいです。
私は「色」を学ぶのが好きすぎて、色彩検定対策講座の講師をしていた時代もあったほどですが、講師をしていた時も「色は楽しんで学ぶのが一番」と思っていました。
配色ルールとか勉強するとなると、どうしても「楽しむ」ことは忘れがちですが、色はそもそも楽しいもの。
この本では、「楽しい」気持ちを持ちながら配色を学べる最適な本だと思います。
ぜひ、この本で色の世界を楽しんでみてください。
表紙を見ているだけでも楽しいですね!
ただ「ぼーっとしたい」という時にもおすすめです。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
またおすすめの本や話題がありましたらご紹介しますので、これからもよろしくお願いいたします。