【美術館巡り】エゴン・シーレ展に行ってきました!
エゴン・シーレの人気の理由が知りたくて行ってきました。
「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」
あまり知らなかったエゴン・シーレですが、楽しく見ることができました。
私が「ここがすごい!楽しい!」と思ったポイントを3つご紹介します。
その1”エゴン・シーレの一生が早わかりできる”
エゴン・シーレって28歳で亡くなっているんですね…
とは言えその才能は早くから認められ、多くの作品を残しています。
彼の一生は短いながら、女性関連のトラブルとか第一次世界大戦への従軍とか、波乱万丈です。
心労からか、かなり痩せこけた自画像も何点かありました。
この展覧会では、彼の一生を順番に見ていきながら、その時の画風というか絵の特徴を紹介しています。
絵の展示→そこまでの年表→絵の展示→そこまでの年表、という流れなので、年表を見ながら「あ、さっき見たのはここの時代なのね」と確認することができます。
あと本体の絵と関係ないと言われそうですが、個人的にサインが可愛くて見ていました。
時代ごとに変わっていて、そこにも彼の変化を感じることができます。
その2”エゴン・シーレの観察眼に感動する”
ポスターでも使用されているほおずきと一緒の自画像とか、目線の合わない母と子とか、どうしても人物像のイメージがあるエゴン・シーレ。
ですが、彼自身は自然も人物もとにかく観察することを意識していたようです。
「山や水、木や花の身体的な動きをとりわけ観察している。すべてが人間の身体と同様の動き、植物の歓喜や苦悩に似たゆさぶりを想起させる。」
彼はこのような言葉で自然を表現しています。
風景画の展示が撮影OKだったので、ご紹介します。
植物ではないですが、彼の言葉を思い出すと、風景でも何だか生きているような感じに見えませんか?
その3”現代にもつながるデザイン感覚に触れられる”
彼が所属していたウィーン分離派や新芸術集団。
展覧会のポスターや、ココシュカ、ファイスタウアーなども展示されています。
彼らの作品は、それまでの「絵画」というイメージではなく、現代の「デザイン」の感覚に近いものがあります。
大胆でわかりやすい色使い、余白を効果的に使ったレイアウト、読めるところギリギリまでアレンジした文字…そのどれもが現代のポスターデザインなどでも使われている手法です。
現代よりも「攻めた」デザインと言えるのではないでしょうか。
デザインの変遷を知るという視点からも、とても参考になる展示でした。
まとめ 私が思う、エゴン・シーレの人気の理由
独断でまとめてみました。
・とにかくデッサン・ドローイングが上手い(どうやったらこんなポーズ描けるんだろう?と思います)
・一貫した雰囲気(自然でも人物でも、ちょっと不安や影をまとわせつつ、生きている感じを描くスタイル)
・シーレ自身のビジュアルと28歳という人生の短さがカリスマ性アップ(妊婦の妻を亡くした3日後に亡くなるというのもドラマチックすぎます)
最後のレオポルド美術館長のインタビューでも「kind of icon」とおっしゃっていたように聞こえました。
チケットは事前予約がオススメです。
おまけ グッズ紹介
ポストカードは5枚以上購入でサインモチーフのステッカーがもらえるのが嬉しい。
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