長い文章を迷わないで書きたい!そんなときにオススしたい1冊
文章が続かない…
ライティングとひとことで言っても、キャッチコピーや見出しのような短い言葉があったり、本文のように長い文章もあったり、一筋縄ではいかないものです。
今回、ご紹介する本は、どちらかというと長い文章を書きたい時に参考になる1冊です。
と言っても、レポートでも作文でも、見出しがない長文を書くことはあまりないかと思います。
この本でも見出しの作り方から丁寧に説明されているので、見出しを作るのが苦手な方にも読んで欲しい本です。
「新しい文章力の教室」 唐木 元 著
コミックナタリーの初代編集長である著者によるトレーニングの本です。
私から見たおすすめポイントは次の3つです!
【おすすめポイント1】良い文章が何か、明確でわかりやすい
「良い文章とは何か」と聞かれたら、どう答えますか?
私だったら、「とりあえず誤字脱字がない見やすい文章」とか「誰でも読めて内容がわかりやすい文章」とか答えるかと思います。
この本でも、最初にこの問いかけがあるのですが、それに対する回答は「完読されること」。
確かにどんなに内容が良質でも、最後まで読んでもらわなければ意味がありません。
この本では例えでラーメンが挙げられています。
ラーメンだったら、「おいしく完食してもらうのが大切だ」と当然のように感じると思いますが、文章も相手に楽しんでもらうという点では「楽しんで完読してもらうこと」が大切かと思います。
【おすすめポイント2】作文は「プラモ化」する
長い文章を何の準備もなしに書くのは、なかなか難しいですよね。
パソコンに向かってするすると書けたら良いのですが、やっぱりその前の準備が必要になります。
この本では、その準備をプラモデルに例えて説明しています。
プラモデルにあるのは「パーツ」「取説」そして「箱絵」。
プラモデルは、取説を読んで、部分ごとにパーツを組み立て、箱絵を見て完成イメージを確認することで、複雑なものであっても完成させることができます。
【おすすめポイント3】学生の時に知りたかった推敲ポイント
コミックナタリーは音楽ニュースのサイトということもあり、書き方トレーニングでは客観的で誰でも伝わる文章が書けるようになることを目指しています。
そのためには、文法や言葉の使い方を意識することが大切です。
日本語は英語とかの言語に比べると主語がいらなかったり、現在形と過去形がぐちゃぐちゃになっていても平気だったりします。
でも文法や言葉を意識して推敲された文章は、洗練されてスッキリとしています。
私はもう機会がないですが、論文やレポートに追われている大学生や高校生にもオススメしたい1冊です。
今日のひとこと
「ルールより「完読」が優先される」
「文法やルールを気にして毎日話してないよ」という意見も聞こえそうですが、ルールを知っていて使わないことと、知らないから使わないことは全然違います。
そして、そのルールを場面によって使い分けるのが、「文章を書くセンス」なのかなと思います。
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