「今の自分を変えたい」そう思ったときにオススメしたい1冊
キーワードは「無意識」
私たちは1日に35000回の選択をしていると言われます。
そのほとんどは「これに決めた!」と思って選択していないですよね。
私の知らないところで、私の意思決定をしている「無意識」の存在。
そう考えると、ちょっと怖い感じもします…
でも、自分の土台である「無意識」にアプローチすることで、「こうなりたい自分」に近づくことができるかもしれません。
何気なく使っている「無意識」という言葉。
改めて「無意識」をよく知りたいと選んだのが、今回ご紹介する1冊です。
「意思決定が9割よくなる 無意識の鍛え方」茂木 健一郎 著
著者はテレビやメディアで大人気の脳科学者。
「無意識」をさまざまな視点から説明してくれています。
私から見たおすすめポイントは次の3つです!
【おすすめポイント1】「日本的無意識」の解説がわかりやすい
私が「無意識」という言葉に興味を持つようになったのは、学生の頃に読んだユング心理学の本がきっかけでした。
私が意識できる範囲は氷山の一角でしかなく、海面下には大きな「無意識のかたまり」があるということが10代の私には新鮮な発見だったのです。
とは言え、ユングと私は生きている時代も地域も違います。
どうしても「それはヨーロッパの感覚なのかな?」と思うことも。
その点、同じ時代と地域に生きている今回の著者の「日本的無意識」の解説はわかりやすく、共感できるところが多くありました。
「日本人は意外と自国の文化を知らない」と言われることがありますが、自分のルーツを改めて確認するためにも、自国を知ることは大切だと思います。
話は脱線するかもしれませんが、私は東京にいるので、色々な地域の方と交流があります。そこでよく「お国自慢」とか「ユニークな方言」の話題で盛り上がることがあります。
思えばそれも、それぞれが「私はこんなルーツから生まれた無意識を持っている」という自己確認の場なのかもしれません。
【おすすめポイント2】「マインドフルネス」がわかる
この本では無意識に働きかける方法として「マインドフルネス」が紹介されています。
私はすぐに不安を感じやすいタイプです。
一旦、「これって大丈夫なのかな」と思い出すと、もう次から次へと不安が勝手に湧き出してきます。
不安は過去とか未来とかをごちゃ混ぜにして、現在の自分を見失わせます。
その悪循環に呑まれない方法として、「今、ここ」を意識する「マインドフルネス」の考え方は、私に合っていると思いました。
私のように「不安を感じることが多い」とか、「瞑想とか気になる」といった方はぜひ読んでみてください。
【おすすめポイント3】「習慣」の大切さ
本のタイトルにもある通り、「無意識の鍛え方」が丁寧に説明されています。
そこでポイントになるのが、やる気に頼らず、習慣やルーティーンを作ること。
脳科学の研究でわかっていることとして、脳は変化を嫌うそうです。
そのため、何か習慣づけようとしても最初のうちはうまくいかないこともありますが、続けていると今度は「やらない」ことに違和感を感じてやるようになります。
スマホでも、とにかく毎日続けるために記録するだけのアプリがありますよね。
とにかく続けることが大切。
力まず、淡々と毎日のルーティーンを過ごすことで、私もいつか「なりたい自分」になっていたらいいなと思います。
今日のひとこと
「こうなりたい」という願望があるなら、本を読むなり、人に会うなりしてさまざまな情報を脳に送り、無意識の領域へアプローチを地道に続けていくしかないのだ。
「なりたい自分」がある方は、ぜひ読んでみてください。
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