「デザインの余白ってなんだろう?」と思った時におすすめの1冊
余白って、大切です。
前回、ingectar-eさんの「最強構図」という本をご紹介しました。
今回もingectar-eさんのデザイン本について書きたいと思います。
「けっきょく、よはく。」ingectar-e著
ingectar-eさんは他にもフォントや色、あしらいに関する書籍を出版していて、どの本もとてもわかりやすいです。
その中でも、私がデザインを始めたときに難しいと思った、「余白」を解説してくれているこちらの本をご紹介します。
【おすすめポイント1】NGとOKが見開きでわかりやすい
NGとOKパターンが見開きで紹介されているので、ビフォーアフターがよくわかります。
ちょっとNGからOKパターンへの変化が大きくて、最初はまるで別のデザインに見えてしまうのですが、テキストで修正の理由をちゃんと説明してくれています。
また、見落としがちですが、それぞれのデザインに付けられているタイトルにも注目。
タイトルを見ると、どういう意図のデザインかがわかるようになっています。
もちろん、タイトルなどの文章に頼らず、自分でNGとOKパターンを見比べて違いを見つけるのも、いい練習になるかと思います。
【おすすめポイント2】デザイン例が幅広いジャンルにわたっている
カフェのポスターデザイン、学校のパンフレットデザイン、ビジネスマンの名刺デザイン、と様々なシーンでのデザインが見られるので、デザインテイストの違いを知ることができます。
実際に作成する時に、どのように余白をデザインの中に落とし込んでいけばいいのか、イメージがしやすいと思います。
もっと手軽にデザインを活用したい場合は、作りたいもののテイストにあてはまりそうなデザインをベースにして、オリジナルのデザインを作ってみても。
【おすすめポイント3】いまいちさんとしゅっと先輩のゆるいやり取り
このシリーズでは一貫して、デザイナー駆け出しの「いまいちさん」がデザイナー先輩の「しゅっと先輩」にダメ出しを受けるという設定で話が進んでいきます。
そのやり取り自体はゆるいのですが、しゅっと先輩のコメントはきちんとした知識を教えてくれます。
特に本章に入る前の2人のやり取りは、レイアウトの基本をわかりやすく説明してくれているので、ぜひ読み飛ばさずに読んでみてください。
今日の引用ひとこと
「余白=洗練」
最初は「余白=空白」に思えて、とにかく埋めなきゃいけないように思ってしまうこともありました。
でも、しっかり余白を取ると、見る方もゆとりがあるので、デザインを安心して見ることができます。
ちょっとした書類やスライドなどを作るときも、参考になる1冊です。
ぜひ「余白の力」をこの本で感じてみてください。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
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