「イメージに合うデザインの形を知りたい」と思った方へおすすめの1冊
たとえばチラシを作るとなった時、まず迷うのは「どこにどう載せたらいいのかな」ということだと思います。
デザイン用語では、「レイアウト」とか「構図」と呼ばれる部分。
今回は、普段はあまり意識しないかもしれない、「構図」のお悩みを解決できる1冊をご紹介します。
「最強構図 知ってたらデザインうまくなる。」ingectar-e著
デザイン事務所であるingectar-eの最新刊です。
これまでも何冊かデザイン関連の書籍を出版しています。
それでは、3つのおすすめポイントから、早速ご紹介していきます。
【おすすめポイントその1】構図の基本がわかりやすい
構図は例えるならば、家の土台や基礎となる部分。
あまり派手ではないですが、全体の印象を決める大切な部分です。
では具体的にどんな構図がいいのか、この本では、構図の種類を6つに限定して説明しています。
・黄金比
・三分割
・対角線
・日の丸
・シンメトリー
・トライアングル
この本の表紙にある「ぐるぐる」は、黄金比を表したもの。
美術の時間などで見たことがあるのではないでしょうか。
また、それぞれの構図に合うキーワードが紹介されているので、イメージから構図を選ぶこともできます。
それぞれのデザイン例では、構図を実際にどのように使うかという手順も載っています。
あまりデザインのことがわからないという方でも、とりあえずこの本通りに作っていけば大丈夫。
もちろん、デザイナーさんの独学書としてもおすすめです。
【おすすめポイントその2】デザイン例が多彩
この本では、デザイン例をバナー広告、チラシ、名刺、クーポン、ポップなど様々なジャンルで紹介しています。
バナーなどの広告はデザイナーに依頼することがあっても、ちょっとしたチラシや名刺などは、デザイナーでなくても作る機会があると思います。
また、デザインのテイストも幅広いです。
たとえば名刺では、住宅メーカー、アートギャラリー、フォトグラファー、アパレル、コスメ、パティシエ、建築事務所、美容院、イラストレーター、デザイン事務所、鮮魚店、カフェバーの12種類。
見ているだけでも参考になります。
【おすすめポイントその3】6つの構図を見比べられる
私がこの本で一番面白いと思ったのが、「同じ内容を6つの構図で作って比べてみる」という内容のコラムです。
先ほども例にあげた名刺のデザインを使って、6つの構図に合わせたデザイン例が紹介されています。
色や文字の形などは変わらず、構図だけを変えているので、構図の効果がとてもわかりやすい。
また、見比べていると、自分の好みの構図ってこんな感じかも、と発見もあると思います。
今日の引用ひとこと
「「なんとなく」ではなく、「構図」というエビデンスに則ってデザインすれば、速く、美しく、バランスよく仕上がること間違いなし」
ずっと名刺を例にご紹介してきましたが、私自身、名刺をリニューアルしたいと思っていたところだったので、この本を参考に作ってみようと思います!
ingectar-eさんの著書は他にも色々あるので、ぜひ探してみてください!
ここまでご覧いただきありがとうございます。
お仕事などのお問い合わせがございましたら、こちらからお願いします。