ひとり時間は、本といっしょに。

ママwebデザイナーの読書記録

 

webデザインの学習に参考になる本、仕事や自分自身を見直すヒントになる本をご紹介しています。  
美しいものが好きなので、展覧会や映画の感想も時々お届けしています。

「最近疲れやすいな」と思ったときに読んでほしい1冊

夏バテなのか、ちょっと疲れやすい毎日を過ごしています。

今回の1冊は、私のようなお疲れの方にオススメです。

最高の体調 ACTIVE HEALTH

 

「最高の体調 ACTIVE HEALTH」鈴木 拓 著

最初にタイトルを見た時には、「食事に気をつけよう、みたいなノウハウ本かな」と思ったのですが、全く違いました。

内容が多彩で、内容のすべてを簡単にご説明できないくらいです。

 

ですが私なりに、ここがポイントと思ったところを(ざっくりとではありますが)ご紹介します!

 

1.著者について

2.簡単に内容の紹介

 すべての原因は「文明病」

 キーワードは「炎症」と「不安」

 「炎症」への対処法

 「不安」への対処法

3.私が思うこの本のすごいところ

4.この本を読んでほしい人のイメージ

5.まとめ

 

1.著者について

この本の著者鈴木さんは、新進気鋭のサイエンスライターと著者紹介に書かれていました。

ヘルスケアを題材に、執筆活動をしていらっしゃいます。

 

この本は、さまざまな心身の不良に対して、その場しのぎの対処法ではなく、根本的な解決法を解説しています。

 

2.簡単に内容の紹介

すべての原因は「文明病」

「文明病」とは近代社会の変化によって引き起こされている、現代に特有の病気や症状のこと。

肥満、集中力の低下、鬱など、さまざまな心身のトラブルがあげられます。

 

なぜ近代社会の変化が原因かというと、社会は変化していても、人類の身体は近代以前と変化していないから。

言い換えると、遺伝子レベルでは、人類は狩猟採集の時代と変わっていないということです。

 

そのため、現代に生きる私たちは、近代の環境変化に身体がついていけていない、という状態。

このアンバランスな状況を改善させるために、「進化医学」では次の2つのことに注目していきます。

①自分が抱える問題について、どこに遺伝子のミスマッチがあるのか

②ミスマッチを起こしている環境を、遺伝子に沿うように修正する

キーワードは「炎症」と「不安」

実際には、どのようなカタチで「ミスマッチ」が症状として現れるのか、そのキーワードが「炎症」と「不安」です。

 

「炎症」とは、有害な刺激を取り除く免疫システム。

例えばケガをしたら免疫システムが作動し、雑菌が身体の中に入らないようにします。

その時、身体で起こっているのが「炎症」。

私たちの健康にとって、とても大切な機能ではあります。

 

でも、外界からの刺激をすべて「異物」と捉え、その状態がずっと続いてしまうと、「炎症」が終わらなくなります。

長引くことで、身体全体が疲れていき、さまざまな機能が低下してしまうのです。

 

もうひとつは「不安」。

「不安」の感情は、近代以前は目の前の脅威に対するものがほとんどでした。

その脅威がなくなれば、「不安」もなくなります。

 

しかし、現代では、「不安」の原因となる脅威が「遠い未来」であるため、いつまでも脅威がなくならないと解説されています。

明治の文豪、芥川龍之介が「ぼんやりとした不安」と表現したのは、まさしく現代が引き起こした「不安」だと紹介されていました。

 

「文明病」の原因がわかったところで、次から実際の対処法が解説されていきます。

「炎症」への対処法

まず、「炎症」への対処法です。

身体を整える方法としては、腸を整えること、環境を整えることが挙げられていました。

環境に関しては、「自然に触れ合うこと」と「良い人間関係を築くこと」が大切と解説されています。

 

私がここで印象的だったのが、「良い人間関係を築く」ための3つのポイントでした。

①同じ時間を過ごすこと

②合唱や合奏など、同じことを同じタイミングで一緒にすること

③相手にプレゼントすること、一番いいのが「あなたを裏切りません」という信頼をあげること

ちなみに、近しい人間関係は5人くらいで充分なのだそうです。

 

他にも、ストレス対処法として睡眠や運動のことが紹介されていました。

「不安」への対処法

「不安」への対処法は、「炎症」よりもちょっと時間がかかるものが多いかもしれません。

ポイントは「遠い未来を今に引き寄せる」です。

 

そのためには、まず自分の価値観を見定め、「自分が今、何のためにこれをやっているのか」ということをはっきり認識できるようにします。

 

「不安」を遠ざける方法としては、

①畏敬(自然やアートなどに触れることで、永遠的なものと自身を一体化させること)

②観察(マインドフルネスなど、今ここに集中すること)

が挙げられていました。

 

また、遊び心を持って行動することも提案されていました。

終わりの見えないタスクを小さく分けて、すぐ届くゴールを作ったり、数字で達成度を見えるようにしたり、具体的な方法がいくつか紹介されています。

 

3.私が思うこの本のすごいところ

・実践法が多い。ヘルスケアの辞書みたい。

・それぞれの実践法をどのように組み合わせたらいいか説明があって、やってみようかなと思える。

・科学的な根拠も多数紹介されているので、もっと深掘りしたい人にもおすすめできる。

 

4.この本を読んでほしい人のイメージ

・病気じゃないけど、何となく疲れている人

・もっと健康的に生きたいと思っている人

・もっと自分を大切にした生活をしたいと思っている人

 

5.まとめ

最後に衝撃的なことが書かれていました。

それは、「人間の脳と体は長寿と繁栄を目的としているので、個人的な幸せを実現するためにはデザインされていない」ということです。

 

ですが、現代社会では、個人の幸せを実現したいと思うのは当然のこと。

それを捨てて、ただ子孫繁栄のために生きるのは、どうしたって無理です。

 

この矛盾の解決法として挙げられているのが、「他者への貢献」。

個人的な幸せを追求しながら、社会的にも生きていくという感じでしょうか。

 

今回は内容をまとめるだけの記事になってしまいましたが、ぜひご興味のある方は読んでみてください。

 

ここまで読んでくださってありがとうございます。

 

最後に少しだけ、私のことを書いておきます。

現在、ホームページ制作、チラシ・名刺などの制作をしております。

もし何かお困りのことがありましたら、ぜひご連絡ください。

もちろん、お話だけでもOK。

お気軽にどうぞ。