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ママwebデザイナーの読書記録

 

webデザインの学習に参考になる本、仕事や自分自身を見直すヒントになる本をご紹介しています。  
美しいものが好きなので、展覧会や映画の感想も時々お届けしています。

「重要文化財の秘密」展に行ってきました!

現在、東京国立近代美術館70周年記念展として開催中です!

展示は「日本画」「西洋画」「彫刻」「工芸」に分類。

展示数は少なめながら、ボリュームたっぷりの美術展です。

 

今回は、3つのテーマから私のお気に入りをご紹介します!

 

【お気に入りテーマその1】躍動感あふれる生き物たち

高橋由一「鮭」東京藝術大学

高村光雲「老猿」東京国立博物館

初代宮川香山「褐釉蟹貼付台付鉢」東京国立博物館

絵画とか彫刻などジャンルを超えて、とにかく生き物の生命力や躍動感の表現がすごいと思う作品ばかり。

今にも動き出しそうな、そわそわした感じすらあります。

鮭のうろこの細かい描写や、猿の毛並み、蟹の甲羅のでこぼこ感など、それぞれの作者の観察眼の鋭さもうかがえます。


そして、鮭も猿も蟹もどこかユーモラス。

きっと、どの作者も愛情を持って、生き物たちを見ていたのだろうと思います。

 

【お気に入りテーマその2】表情ゆたかな人物たち

菱田春草王昭君」善賽寺(東京国立近代美術館寄託)蔵

こちら、菱田春草王昭君」の一部です。

左側に王昭君が描かれており、匈奴という遊牧民の一族に嫁ぐところ。

それを見守る女官たちなのですが、さまざまな思いが渦めいているのが感じられます。

見ているとひそひそと声まで聞こえてきそうです。

 

反対に、おおらかに生を楽しんでいそうな作品もありました。

萬鉄五郎「裸体美人」東京国立近代美術館

彼女の表情を見ていると、こちらまでリラックスしてきます。

 

【お気に入りテーマその3】横山大観「生々流転」に感動

今回の展示で1番長いと思われる作品です。

その長さ、40メートル以上。

上流から下流へ、そして海へと続く川の流れに沿って、人や動物の日常が描かれています。

 

私がまず感動したのは、水の表現。

水の流れが激しい上流と、穏やかな下流、そして海面の水の動き、それぞれが繊細なタッチで描かれていました。

また、自然の中でところどころに見える動物や鳥、人々は、小さいながらも生き生きとしています。

最後は龍が現れて空へ消えてゆくのですが、その神々しさに心を奪われました。

 

「生々流転」というテーマが、川の流れによって見事に描き出されていると思います。

とにかく美しい1枚でした。

(この作品は撮影禁止でしたので、ぜひ美術館で実物をご覧ください!)

 

今日のひとこと

「問題作」が「傑作」になるまで

どの作品からも、とてつもない迫力を感じます。

展示は前後で入れ替えがあるとのことなので、後半も行ってみたいと思います!

 

また、行かれる時には、オペラグラスを持参することをオススメします。

細かいところまで、もっと楽しめると思います。

jubun2023.jp

 

おまけ:今回のグッズのお気に入り。

マステで「生々流転」

 

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