「抽象絵画ってよくわからないな」と思う方にぜひ!観てほしい美術展
毎日暑いですね〜。
そんな時こそ、美術館は快適でオススメ。
今回は、先週子どもたちと行った美術展のご紹介です。
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ
現在、東京駅そばのアーティゾンミュージアムで開催中です。
1.ざっくりどんな作品があるかご紹介
タイトルにもある通り、印象派の画家セザンヌから始まって、フォーヴィズム、キュビスムなど、最初のほうは美術の教科書に載るような画家の作品が多く展示されています。
それぞれ点数は少ないですが、ゴッホ、ゴーガン、ピカソなどの作品もありました。(点数は少ないとはいえ、やはり存在感はすごかったです)
また、多くの作家が講師として活躍したバウハウスの資料がまとめて公開されており、バウハウス好きな私としてはとても嬉しかったです。
後半は日本の抽象絵画や、現代作家の作品が展示。
抽象絵画と呼ばれるジャンルはすべてあるんじゃないかなと思うほど、見応えのある美術展でした。
2.個人的に楽しかったポイント
絵画の説明や歴史が詳しい
こちらの美術展では、音声ガイドは自分のスマホから聞くことができます。
美術館アプリもあるので、後で絵画の説明を自宅で見ることもOK。(音声ガイドは美術館のみ)
ぱっと見ではよくわからない作品もあるので、こちらの説明はとても役立つと思います。
それに加えて、抽象絵画に関連する資料が多く展示されているのが、今回の楽しかったポイント。
先ほどもあげたバウハウス、テキストなどがまとめて展示されていました。
バウハウスというのは、1919年に現在のドイツで誕生した芸術学校です。
学校そのものはナチスによって14年で閉校してしまいますが、デザインへの考え方は現在のモダンデザインの源流を生み出しました。
クレーやカンディンスキーなどが講師として活躍しています。
また、抽象絵画を日本に紹介した書籍も初めて見ました。
こういった資料を見ていると、作家たちが新しい何かを抽象絵画に求めて努力している様子が頭に浮かびます。
「この表現にたどりつくまでに、ものすごい苦労したんだろうな」と思いながら絵画を見ると、作品に対して親近感のようなものが感じられて、観るのが楽しくなります。
意外と日本の抽象絵画を知らなかったかも……
最近は日本の現代作家の美術展も多いので、日本の抽象絵画の認知度も上がってきていると思います。
でも、ここまで多くの日本人アーティストの作品を見るのは今回が初めて。
個人的には、吉原治良の「Work」が大好きで、その迫力を堪能してきました。
(撮影NGで画像は貼っていません。ただ、この作品は写真には写しきれない凄みがあるので、ぜひ実物を見ていただきたい作品のひとつです)
吉原治良は「具体美術協会」を立ち上げ、さまざまなアーティストが活動しました。
今回の美術展でも、「具体美術協会」として1つのセクションにまとめて展示されています。
また、現代作家も多く展示されていて、戦後の日本美術の流れを感じることができました。
撮影OKの作品が多いのも楽しい!
今回の美術展では撮影OKの作品がたくさんあります。
アーティゾン美術館のいいところは、ガラス張りの額装が少ないこと。
ガラスがあると自分の姿や通りかかったお客さんの姿が映り込んで、作品そのものをキレイに撮れないことが多いんですよね……
それから、照明も工夫されているのか、作品が撮りやすいように感じました。
私の子どもたちも「推しの1枚」を見つけて撮影を楽しんでいました。
3.こんな方にオススメします!
・抽象絵画をあまり見たことがない方。
・現代アートをもっと知りたいと思う方。
・子どもと気軽にアートを楽しみたい方。
「子どもと気軽にアートを楽しめる」理由は2つあります。
ひとつは、大学生以下は鑑賞料が無料ということ。
もうひとつは、子どものほうが自由にイメージするので、彼ら彼女らの感想を聞いていると、新しい発見があるかもしれません。
4.まとめ
東京駅から少し歩けばすぐ着くので、東京観光がてらに、ぜひご覧ください。
建物そのものも、とてもカッコいいですよ。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
最後に少しだけ、私のことを書いておきます。
現在、ホームページ制作、チラシ・名刺などの制作をしております。
もし何かお困りのことがありましたら、ぜひご連絡ください。
もちろん、お話だけでもOK。
お気軽にどうぞ。