「楽しく美術を知りたい!」そんな人にオススメしたいDVD
子どもたちとずっと楽しく見ている番組。最新DVDが届きました!
「びじゅチューン! DVD BOOK7」井上 涼+NHKびじゅチューン!制作班
現在、NHKで放映されている「びじゅチューン!」という5分ほどの番組のDVDです。
今回は7作目で、17作品が収録。
おまけ映像もついています。
子どもも大人も楽しめるこの作品、オススメポイントは次の3つです!
オススメポイントその1“美術作品に親しみを感じることができる”
「びじゅチューン」の1つの作品は、2分ほどの歌とアニメーションで構成されています。
そして、2分の中で取り上げられる美術作品は1つ。
大体、作品の中の主人公は美術作品に描かれている人とかモノで、その主人公の視点から美術作品が紹介されていきます。
ただし、そのストーリーは井上さんの独特な世界観で出来上がっていて、本来の美術作品の背景とは全く違うところが「びじゅチューン!」のユニークなポイント。
たとえば、今回の表紙になっている高村光雲の「老猿」は、「びじゅチューン!」の中では“隅に置けない脇役俳優”として描かれています。
突拍子もないストーリーや設定ですが、見ているうちに小難しそうな「老猿」が「どこにいても存在感あるなんて、かっこいいなぁ」などと思えてくるから不思議です。
まずは作品に親しみを持ってもらうきっかけとして、「びじゅチューン!」はオススメ作品です。
オススメポイントその2“細かい設定が本格的で勉強になる”
ストーリーはフィクションとご紹介しましたが、基本設定は忠実です。
歌詞のテロップを持つ人は大体その美術作品の作者だったり、ストーリーに出てくる会社名などの固有名詞は作品にちなんだ名前だったり。
番組内でも井上さんによる簡単な解説があるのですが、DVDには、より詳しい解説ブックがついています。
読んでいると「こんな細かいところまで設定されているんだ」と驚かされます。
また、聞き逃したくないのが吉岡弘行さんがアレンジしているコーラスの歌詞。
男声コーラス「ジョリーラジャーズ」さんの独特な掛け合いがユーモラスで楽しいのですが、その歌詞も作品をよく表しています。
もともとの歌には盛り込みきれない内容を、コーラスが上手にフォローしていると思います。
オススメポイントその3“推しキャラを見つけて楽しめる”
「びじゅチューン!」の作品は100作を超え、多くのキャラクターが生まれています。
今回の7作目では、ついに「キャラクター大集合図鑑シート」が同封され、これまでのキャラクターの関係を改めて知ることができます。
キャラクターの設定はオリジナルで、たとえば、同じ会社にモナリザとエジプトの書記坐像と写楽の江戸兵衛が勤務している、といった感じ。
フィクションでも、しっかりと設定に添ってキャラクターが描かれているので、それぞれのキャラクターに愛着がわきます。
また、思いがけないところに別の作品で出ていたキャラが登場するのが、「びじゅチューン!」の楽しいところ。
どんなキャラクターが出ているのか、探してみるのもひとつの楽しみ方かなと思います。
vol1から6もオススメです!
びじゅチューン!DVD BOOK (6) (DVDブック) (<DVD>)
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