202306神戸旅行「ゴッホ・アライブ」へ行ってきました!
台風の被害は大丈夫でしたか?
私はちょっと神戸に行ってきました!
兵庫県立美術館「ゴッホ・アライブ」
お目当ては、兵庫県立美術館で開催している「ゴッホ・アライブ展」。
本日終了なので、ご紹介するかどうか迷ったのですが、備忘録をかねて残しておきます。
【ゴッホ・アライブの感想】絵画が3次元になるということのメリット・デメリットを感じました。
「ゴッホ・アライブ」は、ゴッホの名画を360度フルスクリーンに映して、その世界観に没入しようという、体験型の美術展です。
コロナによる人数制限の規制がゆるくなったため、会場には多くの方がいらっしゃっていました。
規制緩和以外にも、単純にゴッホの絵が日本に広く知られていることも理由かなと思います。
では早速、私が感じたメリットとデメリットを書いてみます。
【メリット】細部までよく見えて、鮮やか
会場には20くらい(もっと多いかも?)のスクリーンがあって、どれもが天井まで届くほどの大きさ。
そのスクリーンに、ゴッホの絵が次々と映し出されていきます。
実物よりも何倍も大きなサイズで、細かな部分がフォーカスされているので、油絵の具を塗った感じまでよく見ることができました。
また、映像なので、絵画を見る時よりも明るく、また光によって色も鮮やかに再現されています。
ゴッホの好んだひまわりの黄色や、夜の青の美しさを全身で感じることができました。
色が鮮やかになっている分、反対の色を組み合わせる補色の効果が際立っていたと思います。
仕方のないことですが、実際の絵画を見る時には、絵画の保存のために、照明が落とされていることが多く、色の効果も確認しづらいことが時々あります。
その点、今回のような映像では、色が見えづらいということはないので、絵画の持つ美しさを新しく発見できたように思いました。
【デメリット】見る側の「想像する自由」が減ること
もともと総合芸術として作られる映画や演劇とは違い、絵画はもともと視覚だけのもの。
このことに気づいたきっかけは、映像を見ていて、ところどころに違和感を感じたことからでした。
ゴッホの絵が描かれた当時の映像がオーバーラップしたり、音楽や効果音がついたり、絵そのものの一部がアニメーションになって動いたりしていたのですが、最初はその違和感の正体がわかりませんでした。
ですが、時間が経つにつれ、その正体がなんとなくつかめました。
それは、「私はゴッホの絵を見ている時に、このような感じの音楽や映像をイメージしてはいない」ということです。
絵画は見るだけのアートです。
そのため、見る方は、頭の中で色々なイメージをして見ているのだと思います。
美術展に行くと、知人どうしでいらっしゃっている方達が、絵画作品を見ながら、「あれ美味しそう」とか「あれ寒そう」みたいな感想を伝え合っているのを聞くことがありませんか。
なんというか、絵画を通して感じる固有の感覚みたいなものが、人それぞれにあるのではないかなと思うのです。
多分、私もゴッホの絵画を以前見た時に、自分なりの感覚で何かを感じていたのだろうと思います。
それが、「ゴッホ・アライブ」で再現されている音とか感じと違うのが、「違和感」として現れてきたのではないかなというのが、今回の私なりの回答でした。
「ゴッホ・アライブ」とか、絵画を映像化するのが良くないというわけでは全くありません。
絵画が私たちの想像力に強く働きかけているということが、映像化されることで、かえってよくわかるということです。
映像化されることは、とっつきやすくなる感じがします。
本よりも映画とかドラマのほうがわかりやすい、という感じでしょうか。
絵画にあまり興味がない方とかお子さんとか、絵画をもっと多くの方に見てもらうきっかけとして、このような美術展は役立つと思います。
ホームページの画像を見るだけでも、その美しさに驚きます。
おまけ:大雨じゃなかったら行きたかった美術展
神戸に行ったのが6月1日。
翌日2日は大阪に移動する予定だったのですが、午後くらいには新幹線も止まりそう、ということで、泣く泣く行く予定だった美術展をあきらめ帰宅しました。
その後の東海道新幹線の運休情報などを見ると、早めに帰って正解ではあったのですが、行きたかった美術展をご紹介だけしておきます。
絵金は、おどろおどろしい感じもあるのですが、どことなくユーモラスな印象もして、よく見ておきたいなと思っていました。
残念ですが、またの機会に楽しみを残しておきたいと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
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